オランダ代表は、欧州予選を勝ち抜き、2026年FIFAワールドカップ本大会への出場権を獲得しました。過去最高成績は準優勝(1974年、1978年、2010年大会)であり、今大会では、堅実な守備組織と欧州トップリーグで稼働するタレント陣を軸に上位進出を目指します。
オランダ代表の基本情報
- FIFAランキング: 7位(2026年4月発表時点)
- 出場回数: 2大会連続12回目
- 初出場大会: 1934年イタリア大会
- 過去最高成績: 準優勝(1974年、1978年、2010年)
- 監督: ロナルド・クーマン
オランダ代表の特徴
オランダ代表は、主に4-3-3のシステムを採用しています。チーム編成は、国内の強豪クラブであるアヤックス、PSV、フェイエノールトに所属する国内組と、イングランド、イタリア、スペイン、ドイツなどの欧州主要リーグで主力として活動する海外組によって構成されています。
戦術面では、センターバック陣の個人の身体能力と対人守備力を活かした高い守備ラインの維持(ハイライン)を特徴とし、中盤からの柔軟なパスワークによるビルドアップを基本としています。ボール保持時は、サイドバックやウイングバックの攻撃参加を促して幅広くピッチを使い、相手の守備を崩す遅攻を多用します。一方で、守備から攻撃への切り替えにおいては、前線からの連動したプレスによるショートカウンターを織り交ぜる点が特徴です。
オランダは1970年代に「トータルフットボール」を確立し、世界のサッカー戦術に大きな影響を与えた国として知られています。現在の代表チームもその流れを受け継ぎ、ポジションチェンジを交えながらボールを保持するスタイルを志向しています。
オランダ代表の注目選手
Embed from Getty Images(フィルジル・ファン・ダイク)
堅実な守備組織とボール保持を支えるオランダ代表には、欧州トップリーグで活躍する選手が数多く在籍しています。ここでは、チームの攻守を支える注目選手3名を紹介します。
フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/ DF)
193cmの体格を活かした対空守備と、高い危機察知能力による守備対応に優れたセンターバックです。2025-26シーズンのプレミアリーグでは8ゴールを記録し、セットプレーを中心に得点源としても存在感を示しました。
代表チームでは主将(キャプテン)を務め、4バックの中央から守備ラインを統率しています。また、セットプレーでは攻守両面で重要なターゲットとしての活躍が見込まれます。
フレンキー・デ・ヨング(FCバルセロナ / MF)
中盤の底から正確なパスワークと、自らボールを持ち運ぶドリブル推進力を駆使してビルドアップをコントロールするミッドフィルダーです。2025-26シーズンのラ・リーガでは、FCバルセロナの中盤の主力としてプレーし、クラブのリーグ優勝に貢献しました。
一方で、2026年2月に右ハムストリングの肉離れで離脱して以降、バルセロナでのシーズン終盤戦は出場機会が限定的でした。本大会の登録メンバー26名には選出されているものの、グループリーグ初戦までにコンディションをどこまで戻せるかが、チームの戦いを左右するポイントとなりそうです。
ドニエル・マーレン(ASローマ / FW)
一瞬の加速力を活かした裏への抜け出しと高い決定力が持ち味のアタッカーです。2026年1月にイングランドのアストン・ヴィラからASローマへ移籍(ローン)して以降、セリエA18試合で14得点と高い得点能力を発揮しています。
代表チームでも右ウイングの有力な選択肢であり、サイドでの仕掛けのみならず、中央のスペースへ素早く侵入してセカンドストライカーとしてフィニッシュに絡む役割を担っています。
オランダ代表のグループリーグ対戦スケジュール
オランダ代表はグループFに入り、日本、スウェーデン、チュニジアと対戦します。
| 試合日(日本時間) | 対戦相手 | 会場 |
| 2026年6月15日(月) 05:00 | 日本 | AT&Tスタジアム(アメリカ / テキサス州アーリントン) |
| 2026年6月21日(日) 02:00 | スウェーデン | NRGスタジアム(アメリカ / テキサス州ヒューストン) |
| 2026年6月26日(金) 08:00 | チュニジア | GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム(アメリカ / ミズーリ州カンザスシティ) |
グループリーグ突破の可能性と大会展望
グループFでは、FIFAランキングや過去の国際大会での実績を踏まえると、オランダはグループリーグ突破の最有力候補とみられています。
移動面では、第1戦のアーリントンから第2戦のヒューストンまでは同じテキサス州内での移動となり、広大な北米開催の中では比較的負担を抑えられる日程です。最終戦はカンザスシティへ移動するものの、北中米開催の中では移動負担が比較的小さいスケジュールと言えるでしょう。
戦術面では、オランダは最終ラインからのビルドアップとボール保持を軸とするスタイルを採用しており、ファン・ダイクを中心とした後方からの配球によって試合の主導権を握ることを目指します。中盤には技術と運動量を兼ね備えた選手が揃い、相手のプレッシャーをかわしながら前進できる点が大きな強みです。
一方で、日本やスウェーデンは組織的な守備から素早い攻撃を得意としており、オランダとしてはボールを保持する時間が長くなる試合が予想されます。そのため、相手のブロックを崩すためのサイド攻撃や、前線の選手によるポジションチェンジの質が勝敗を左右する可能性があります。
グループステージ突破に向けては、初戦の日本戦で勝ち点を獲得し、主導権を握れるかが鍵となります。総合的な選手層と国際大会での経験を考えれば、グループ首位通過の有力候補であり、決勝トーナメントでも上位進出を狙える戦力を備えていると言えるでしょう

