Jリーグ創設時から参加している「オリジナル10」の一角、名古屋グランパス。中京圏を代表するクラブとして、長年にわたって日本サッカー界に大きな影響を与えてきました。
かつてはリネカーやストイコビッチといった世界的スターを擁しながらも低迷した時代もありましたが、今では堅守をベースにタイトルを争う常連へと変貌を遂げています。この記事では、名古屋グランパスの歴史やスタジアム、注目選手、2026/27シーズンの展望について詳しく解説します。
名古屋グランパスの歴史とチームの歩み
Embed from Getty Images(ゲーリー・リネカー選手)
名古屋グランパスはトヨタ自動車サッカー部を母体に1991年に設立され、1993年のJリーグ開幕時から参加しました。当時、イングランド代表のゲーリー・リネカーやセルビア出身のドラガン・ストイコビッチが在籍し大きな注目を集めましたが、チームとしての戦術的成熟が追いつかず、リーグ下位に沈むシーズンが続きました。
1995年にアーセン・ヴェンゲル監督が就任し、初めてのタイトルとなる天皇杯優勝を達成。2000年代にはトーレス、ウェズレイなど個性豊かな外国籍選手が活躍しました。2010年にはストイコビッチ監督の指導で念願のJ1リーグ初優勝を果たし、名門クラブとしての地位を確立しました。
2002年にはクラブ初のJ2降格を経験しましたが、2017年にJ1昇格プレーオフを制して1シーズンでJ1へ復帰。2021年にはルヴァンカップ初優勝を果たし、2024年にも同大会を制しています。
2026年には、改築されたパロマ瑞穂スタジアムのこけら落としを迎えました。また、百年構想リーグでは山岸祐也選手がJ1 WESTの得点王、藤井陽也選手らがベストイレブンに選出されるなど、2026/27シーズンにつながる結果を残しています。
パロマ瑞穂スタジアムが再開|名古屋グランパスのホームスタジアム
Embed from Getty Images(名古屋グランパス 2005年)
名古屋グランパスは、パロマ瑞穂スタジアムと豊田スタジアムをホームスタジアムとしています。
パロマ瑞穂スタジアムは名古屋市瑞穂区にあり、2026年に改築を終えて新たなスタジアムとして生まれ変わりました。クラブにとって長く「聖地」とされてきたスタジアムで、2026年4月にはこけら落とし試合が開催されています。
一方の豊田スタジアムは、愛知県豊田市にある収容人数4万人のスタジアムです。大規模なスタジアムならではの迫力ある雰囲気も、名古屋グランパスのホームゲームを観戦する魅力のひとつです。

2026/27シーズンの注目選手
Embed from Getty Images(山岸祐也選手)
2026/27シーズンの名古屋グランパスには、経験豊富な選手から若手の成長株まで、さまざまなタイプの選手がそろっています。ここでは、名古屋の試合を見るうえで特に注目したい3選手を紹介します。
ピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾(GK)
ピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾選手は、名古屋グランパスのアカデミー出身で、197cmの長身を生かしたプレーが特徴のGKです。2025シーズンにはJ1リーグ16試合に出場しました。
ピサノ選手のプレーで注目したいのが、後方からのビルドアップです。相手からプレッシャーを受けた場面で、どこへパスを出して攻撃の起点を作るのか。長身を生かしたセービングだけでなく、足元の技術を使ったボールの配球にも注目したい選手です。
また、2026年にはU-21日本代表にも選出され、地元愛知で行われたアジア大会にも出場しました。若くしてJ1で経験を積んできたGKが、2026/27シーズンにどこまで存在感を高められるかも注目したいポイントです。
藤井陽也(DF)
藤井陽也選手は、名古屋グランパスのアカデミーからトップチームへ昇格したDFです。ベルギー1部のコルトレイクでのプレーを経て2025年に名古屋に復帰。2026年の百年構想リーグではJ1 WESTのベストイレブンにも選出されました。
藤井選手は、相手の攻撃を跳ね返す守備に加えて、最終ラインからのボールの動かし方も見どころです。相手のプレスがかかったときにどの選手へボールをつなぐのか、前方にスペースがあるときにどこまで持ち運ぶのか。守備から攻撃へ移る場面での判断に注目すると、藤井選手の役割がより分かりやすくなります。
名古屋の守備を支える存在として、2026/27シーズンのパフォーマンスにも注目したい選手です。
山岸祐也(FW)
山岸祐也選手は、味方との連係から攻撃に関わるストライカーです。2026年の百年構想リーグでは19試合で10得点を記録し、J1 WESTの得点王に輝きました。ベストイレブンにも選出されており、今シーズンも得点源として期待される選手です。
試合ではゴール前での決定力はもちろん、シュートまで持ち込むまでの動きにも注目したいところです。前線でボールを受けたときにどのようにゴールへ向かうのか、味方からのパスに対してどのタイミングで動き出すのか。チャンスを確実に得点へつなげる力が、名古屋の攻撃を支える重要な要素となりそうです。
2026/27シーズンの展望
Embed from Getty Images2026/27シーズンの名古屋グランパスは、2026年に行われた百年構想リーグでJ1 WESTの優勝争いを経験した流れを、年間を通したリーグ戦へつなげられるかが注目されます。短期決戦だった百年構想リーグで見せた戦いを、長いシーズンの中でどのように安定させていくのかがポイントになります
2026年の名古屋は「攻撃的な新しいサッカー」への取り組みを進めました。2026/27シーズンは、そこからさらに攻撃の形を成熟させ、相手を押し込んだ場面でどのようにゴールまでつなげるのかが見どころです。ボールを前へ運ぶだけでなく、相手の守備を動かしながら攻撃の選択肢を増やせるかにも注目したいところです。
そして、2026年には改築されたパロマ瑞穂スタジアムが新たなホームとして加わりました。これまでホームゲームの舞台となってきた豊田スタジアムと、新しく生まれ変わったパロマ瑞穂スタジアムという2つのスタジアムを舞台に戦うことは、今シーズンの名古屋を語るうえで重要なポイントです。スタジアムによって異なる雰囲気の中で、どのような試合を見せるのかも楽しみなところです。
2026/27シーズンの名古屋グランパスを観戦するときは、相手陣内でどのように攻撃を組み立て、どこからゴールを狙うのかに注目してみてください。さらに、2026年から取り組んできた攻撃的なスタイルが、長いシーズンの中でどこまでチームとして定着していくのかを見ることで、名古屋グランパスの現在地がより分かりやすくなるでしょう。

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