ヨルダン代表は、2026年FIFAワールドカップのアジア予選において、史上初となるワールドカップ本大会への出場権を獲得しました。過去の国際大会での最高成績は2023年アジアカップの準優勝であり、初出場となる今大会では、組織的な堅守速攻を軸に勝ち点獲得を目標とします。
ヨルダン代表の基本情報
- FIFAランキング: 63位(2026年4月発表時点)
- 出場回数: 初出場
- 初出場大会: 2026年北中米大会
- 過去最高成績: なし(今大会が初出場)
- 監督: ジャマール・セラミ
ヨルダン代表の特徴
ヨルダン代表は、3-4-2-1または3-4-3のシステムを採用しています。チーム編成は、国内の強豪クラブ(アル・ファイサ・アンマンやアル・ウィフダートなど)に所属する国内組と、カタール、サウジアラビア、欧州などの海外リーグに所属する選手によって構成されています。
戦術面では、自陣に強固な守備ブロック(5-4-1の可変)を形成してスペースを消すリトリート戦術を基本としています。ボール奪取後は、中盤での短いパスでの繋ぎを経由せず、前線の個人の推進力を活かしたミドル・ロングカウンターを徹底しています。アジアカップおよびW杯予選では、相手にボールを保持される展開が多い一方で、速攻による得点の割合が高く、カウンターから効率的にゴールを奪える点が大きな特徴です。
ヨルダン代表の注目選手
Embed from Getty Images(ムーサ・アル=ターマリ)
史上初のワールドカップ出場を果たしたヨルダン代表には、アジア屈指のアタッカーと堅守を支える守備の要が揃っています。ここでは、チームの攻守を支える注目選手を紹介します。
ムーサ・アル=ターマリ(スタッド・レンヌ/ FW)
右ウイングまたはシャドーの位置から、左足のドリブルによる中央へのカットインとスピードを特徴とするアタッカーです。その卓越した打開力から「ヨルダンのメッシ」という異名を持ち、ヨルダン代表の攻撃を牽引しています。
2025-26シーズンのフランス・リーグアンでは33試合に出場し、6得点6アシストを記録。代表チームでは攻撃の中心選手としてプレーし、カウンターでは持ち前のドリブルで局面を打開します。自らゴールを狙うだけでなく、味方のチャンスを演出する存在としても欠かせません。
ヤザン・アル=アラブ(FCソウル / DF)
186cmの体格を活かした対空守備と、ペナルティエリア内でのブロック能力を特徴とするセンターバックです。2025-26シーズンは韓国・Kリーグ1のFCソウルに所属し、最終ラインの軸としてプレーしています。代表チームでは3バックの中央を務め、最終ラインを統率する存在です。空中戦や対人守備の強さを生かしながら、守備陣の安定に大きく貢献しています。
ヨルダン代表のグループリーグ対戦スケジュール
ヨルダン代表はグループJに入り、オーストリア、アルジェリア、アルゼンチンと対戦します。グループステージの対戦スケジュールは以下の通りです。
| 試合日(日本時間) | 対戦相手 | 会場 |
| 2026年6月17日(水) 13:00 | オーストリア | リーバイス・スタジアム(アメリカ / サンフランシスコ・ベイエリア) |
| 2026年6月23日(火) 12:00 | アルジェリア | リーバイス・スタジアム(アメリカ / サンフランシスコ・ベイエリア) |
| 2026年6月28日(日) 11:00 | アルゼンチン | AT&Tスタジアム(アメリカ / ダラス) |
グループリーグ突破の可能性と大会展望
ヨルダン代表はグループJにおいて、オーストリア、アルジェリア、そして前回王者のアルゼンチンと同組になりました。実績や戦力面では厳しい戦いが予想されますが、史上初のワールドカップで勝ち点獲得とグループリーグ突破を目指します。
移動スケジュールに関しては、第1戦と第2戦を同じカリフォルニア州のリーバイス・スタジアムで連戦できるため、中5日のインターバルを含めて移動による肉体的負荷を最小限に抑えられる点がポジティブな要素です。最終戦はテキサス州のAT&Tスタジアムへと移動し、世界屈指の強豪であるアルゼンチンと対戦します。
グループリーグ突破に向けた最大のポイントは、初戦のオーストリア戦と第2戦のアルジェリア戦において、ヨルダン代表の強みである堅守速攻からいかに勝ち点を獲得できるかです。選手起用においては、アル=ターマリを中心としたカウンターが機能する時間帯を長く維持できるか、そして強豪との連戦に応じた守備陣のコンディション管理が初のワールドカップでの勝ち点獲得の鍵を握るでしょう。
