Jリーグ観戦の楽しみの一つが、全国各地のスタジアムを訪れるアウェイ遠征です。アウェイ遠征とは、応援するクラブのホームスタジアムを離れ、相手クラブの本拠地まで足を運んで試合を観戦することです。
普段は訪れる機会の少ない街まで足を運び、試合だけでなく、ご当地グルメや観光、スタジアムの雰囲気を楽しめるのは、アウェイ遠征ならではの魅力と言えるでしょう。
一方で、初めてアウェイ遠征をする場合は、どのくらい費用がかかるのか、日帰りと宿泊のどちらがいいのか、どの交通手段を選べばいいのかなど、分からないことも多いでしょう。ホテルの選び方や、遠征に必要な持ち物についても事前に確認しておきたいところです。
この記事では、Jリーグのアウェイ遠征を計画するときに知っておきたい費用、移動手段、ホテルの選び方、持ち物、試合当日の流れまで、初心者向けに分かりやすく解説します。「初めてアウェイ遠征に行ってみたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
アウェイ遠征にかかる費用
アウェイ遠征の費用は、行き先や交通手段、日帰りか宿泊かによって大きく変わります。主な費用としては、次のようなものがあります。
- 観戦チケット
- 往復の交通費
- ホテル代
- 現地での交通費
- 食事代
- 観光・お土産代
特に大きな割合を占めやすいのが、交通費と宿泊費です。近距離なら交通費とチケット代を中心に考えれば済みますが、遠方への遠征ではホテル代も加わるため、予算を多めに確保しておく必要があります。
日帰り遠征の場合
日帰りならホテル代がかからないため、遠征費を抑えやすくなります。ただし、試合終了時刻と自宅までの移動時間には注意が必要です。
ナイトゲームの場合、試合終了後に帰宅できる交通手段があるかを先に確認しておきましょう。交通機関の時間を優先した結果、試合を最後まで見られないようでは、せっかくのアウェイ遠征を十分に楽しめません。
1泊する場合
遠方のアウェイゲームなら、無理に日帰りせず1泊する方法もあります。ホテル代は必要になりますが、試合後の移動を急がなくて済むため、体力的にはかなり楽になります。
また、翌日に観光や周辺の街を訪れるなど、遠征そのものを旅行として楽しむこともできます。
遠征費は「安さ」だけで決めない
アウェイ遠征では、できるだけ費用を抑えたいと考える人も多いでしょう。しかし、交通費を節約するために長時間の移動を選び、試合前から疲れてしまうのは本末転倒です。
「交通費+ホテル代」だけでなく、「移動時間」と「疲労」も含めて考えると、自分に合った遠征方法を選びやすくなります。
アウェイ遠征の計画は何から始める?
初めてアウェイ遠征をするなら、いきなりホテルや交通手段を探すのではなく、まず試合の日程とキックオフ時間を確認しましょう。基本的には、次の順番で考えると計画を立てやすくなります。
①試合日とキックオフ時間を確認する
最初に確認したいのが試合日とキックオフ時間です。デーゲームなのかナイトゲームなのかによって、日帰りできるか、宿泊したほうがいいかが変わります。
② スタジアムまでのアクセスを調べる
次に、自宅からスタジアムまでの移動方法を調べます。新幹線、飛行機、夜行バス、車など、候補となる交通手段を比較しましょう。
また、最寄り駅からスタジアムまでの移動方法も忘れずに確認しておきたいポイントです。スタジアムによっては、駅から徒歩だけでなく、シャトルバスや路線バスを利用する場合もあります。
③ 日帰りか宿泊かを決める
交通手段を調べたら、試合終了後に自宅まで戻れるかを確認します。帰宅時間が遅くなりすぎる場合や、乗り継ぎが複雑になる場合は、ホテルに宿泊したほうが安心です。
④ ホテルを予約する
宿泊する場合は、交通手段とあわせてホテルを探します。ホテルは「スタジアムから近いか」だけでなく、試合終了後に戻りやすいか、翌日の移動がしやすいかも考えて選びましょう。
⑤ スタジアム周辺の情報を確認する
最後に、スタジアム周辺の飲食店、コンビニ、スーパーなどを確認しておくと安心です。特に地方のスタジアムでは、駅前のように店舗が集まっていない場合もあります。
試合前に食事をするのか、試合後に食事をするのかまで考えておくと、当日の行動がスムーズになります。
アウェイ遠征の移動手段を選ぶ

遠征では「できるだけ安く移動する」ことを重視しがちですが、試合当日のコンディションも大切です。単純な料金だけでなく、移動時間や疲労度も考えて、自分に合った交通手段を選びましょう。
新幹線遠征|時間と快適性を重視するなら有力
遠方へのアウェイ遠征では、新幹線が有力な選択肢になります。飛行機ほど搭乗手続きに時間を取られにくく、座席で過ごせるため、移動中に休みやすいのもメリットです。
特に試合当日に移動する場合は、移動時間と体への負担のバランスを考えて選ぶとよいでしょう。一方で、距離によっては運賃が高くなるため、早めに料金を確認しておくことが大切です。

飛行機・LCC|長距離遠征の強い味方
北海道や九州など、新幹線では時間がかかる地域への遠征では、飛行機が便利です。LCCを利用すれば交通費を抑えられる場合もあります。
ただし、空港までの移動時間や搭乗手続きなども必要になるため、「飛行機に乗っている時間」だけで判断しないようにしましょう。自宅から空港、空港からスタジアムまでの移動も含めて比較することが重要です。
夜行バス|コストを抑えたい遠征に便利
夜行バスは、移動費と宿泊費を抑えやすいのがメリットです。一方で、長時間座ったまま移動するため、睡眠が十分に取れないこともあります。
試合当日のコンディションを重視するなら、座席の広さやリクライニング、トイレの有無なども確認しておきましょう。「安いから」という理由だけで選ばず、自分が長時間のバス移動に向いているかも考えておくことが大切です。
車遠征|グループなら便利
複数人で遠征するなら、車も選択肢になります。高速道路料金やガソリン代を人数で割れば、公共交通機関より安くなる場合があります。
ただし、スタジアム周辺では試合日に駐車場が混雑することもあるため、駐車場の場所や予約の可否などを事前に確認しておきましょう。

アウェイ遠征のホテルはどう選ぶ?

遠征では「どこに泊まるか」によって、試合後の移動の負担が大きく変わります。ホテルは単純に料金だけで選ぶのではなく、スタジアムとの位置関係や試合終了後の移動、翌日の予定まで考えて決めましょう。
スタジアム周辺のホテル
スタジアムの近くにホテルがある場合は、試合後の移動を短くできるメリットがあります。ただし、すべてのスタジアム周辺にホテルが多いとは限りません。その場合は、スタジアムの最寄り駅や主要駅まで範囲を広げて探すと、選択肢が増えます。
FootballAnalysisでは、スタジアムごとに、試合後の移動まで考えたホテル選びを紹介しています。遠征先のスタジアム周辺でホテルを探す際は、各スタジアムの記事も参考にしてください。

主要駅周辺のビジネスホテル
スタジアム周辺にホテルが少ない場合は、主要駅周辺のビジネスホテルが便利です。特に、試合後に電車や新幹線を利用する予定なら、駅からホテルまでの距離を短くできるメリットがあります。
「スタジアムに近いホテル」だけではなく、「試合終了後に戻りやすいホテル」という視点で探してみましょう。
カプセルホテルも選択肢
できるだけ宿泊費を抑えたい場合は、カプセルホテルも候補になります。1人での遠征なら、ホテルに求める条件を「寝る場所」と割り切ることで、宿泊費を抑えやすくなります。
ただし、設備や利用ルールはホテルによって異なるため、予約前に確認しておきましょう。
アウェイ遠征の持ち物

アウェイ遠征では、できるだけ荷物をコンパクトにすることも重要です。荷物が重くなると、駅からホテル、ホテルからスタジアムへの移動だけでも負担が増えてしまいます。
ここでは、遠征で役立つアイテムを紹介します。
圧縮袋
宿泊を伴う遠征では、着替えなどで荷物が増えます。圧縮袋を使えば衣類をコンパクトにまとめられるため、キャリーケースやバッグのスペースを有効に使えます。
モバイルバッテリー
遠征中はスマートフォンを使う機会が多くなります。交通経路の確認、電子チケット、スタジアム情報の検索、写真撮影などでバッテリーを消費しやすいため、モバイルバッテリーがあると安心です。
サブバッグ
ホテルに荷物を置いたあと、スタジアムへ向かうときに使える小さめのバッグも便利です。財布、スマートフォン、モバイルバッテリー、チケットなど、必要なものだけを持って移動できます。
レインポンチョ
雨の可能性がある試合では、レインポンチョも用意しておきたいアイテムです。スタジアムでは傘が使いにくい場合があるため、観戦時の雨対策として準備しておくと安心です。
雨の日のサッカー観戦については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

なお、寒い時期の遠征では、防寒対策も重要になります。

試合当日の流れをイメージしておく
アウェイ遠征では、試合そのものだけでなく「試合前後にどう動くか」まで考えておくと安心です。例えば宿泊を伴う遠征なら、
自宅 → 交通機関 → 宿泊先 → スタジアム → 試合観戦 → 宿泊先
という流れが基本になります。
ホテルに荷物を置いてからスタジアムへ向かうのか、ホテルに立ち寄らず直接スタジアムへ向かうのかによっても、必要な時間は変わります。
また、ナイトゲームの場合は、試合終了後の移動時間も重要です。試合終了後にシャトルバスや電車が混雑することも考えて、ホテルまでの移動時間には余裕を持たせておきましょう。
初めてのアウェイ遠征で注意したいこと
初めての遠征では、普段のホームゲームとは違う点にも注意が必要です。
試合終了後の交通手段を先に確認する
行きの交通手段は調べても、帰りの交通手段を後回しにしてしまうことがあります。
特にナイトゲームでは、試合終了後に利用できる新幹線や飛行機、電車の時間を事前に確認しておきましょう。
スタジアムまでの移動時間に余裕を持つ
最寄り駅からスタジアムまで距離がある場合、徒歩だけでなくバスなどを利用することがあります。試合当日は同じように移動する観客が増えるため、通常時より時間がかかる可能性もあります。
キックオフ直前に到着する計画ではなく、余裕を持ってスタジアムへ向かうのがおすすめです。
チケットや予約情報を確認する
出発前には、観戦チケット、交通機関、ホテルの予約内容をまとめて確認しておきましょう。スマートフォンで確認できる場合でも、必要な情報をすぐ表示できるようにしておくと安心です。
遠征費を最初に決めておく
遠征先では、食事やお土産など予定外の出費も発生しやすくなります。交通費やホテル代だけで予算を使い切らず、現地で使う費用もある程度残しておくと安心です。
アウェイ遠征をもっと楽しむ方法
Embed from Getty Imagesアウェイ遠征は、試合を見るだけで終わらせる必要はありません。せっかく普段行かない街まで足を運ぶのであれば、ご当地グルメや観光も組み合わせると、遠征そのものがより楽しくなります。
デーゲームなら試合前に街を散策したり、ナイトゲームなら試合後に地元の飲食店を訪れたりするのもおすすめです。また、宿泊する場合は翌日の予定まで考えておくと、より充実した遠征になります。
ただし、予定を詰め込みすぎると試合前後の疲労につながります。「試合を楽しむこと」を中心に考えながら、無理のない範囲で観光や食事を組み合わせるのが、アウェイ遠征を長く楽しむポイントです。
遠征は費用も時間もかかりますが、普段とは違うスタジアムで応援し、その土地ならではの食事や街の雰囲気を楽しめるのは大きな魅力です。無理に費用を削りすぎたり、予定を詰め込みすぎたりせず、自分に合ったスタイルでアウェイ遠征を楽しんでみてください。


