9月23日(水・祝)、天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会3回戦で、鹿島アントラーズとヴァンフォーレ甲府が対戦します。J1の鹿島とJ2の甲府によるカテゴリーの異なる対戦ですが、このカードにはもう一つ注目すべき背景があります。
両者は2022年の天皇杯準決勝でも対戦しており、そのときは甲府が鹿島を破って決勝へ進出。そのままクラブ史上初の天皇杯優勝を成し遂げました。今回は、その舞台となったメルカリスタジアムで再び顔を合わせます。
鹿島はリーグ戦の悔しさを天皇杯で晴らせるか
鹿島は9月19日のJ1第8節で川崎フロンターレと3-3で引き分けました。レオ・セアラが2ゴール、松村優太が1ゴールを記録し、83分には3-2と勝ち越しましたが、試合終了間際に追いつかれる展開。勝利を目前にしながら勝ち点2を落とす形となりました。
天皇杯では、リーグ戦とは異なるメンバー構成になる可能性がありますが、ここで問われるのは「試合を支配すること」以上に、90分を通して相手を上回り、勝ち切る力でしょう。
特に注目したいのがレオ・セアラです。ここまでリーグ戦で得点源として機能しているだけに、甲府の守備陣がどのように対応するのかが試合のポイントになりそうです。
甲府は2022年の再現を狙う
一方の甲府は、J2リーグで苦しい戦いが続いています。第7節終了時点で2勝1分4敗の17位。リーグ前節では徳島ヴォルティスに0-1で敗れ、7試合でわずか5得点と攻撃面に課題を抱えています。
ただし、天皇杯では話が変わります。2回戦では同じJ2の北海道コンサドーレ札幌を3-1で破っており、リーグ戦とは違い勝負強さを見せています。カテゴリーが違う相手との一発勝負では、甲府がどこまで粘り強く守り、少ないチャンスを得点につなげられるかが重要になります。
さらに甲府にとって大きいのが日程です。9月23日に鹿島と対戦した後、リーグ戦では中2日でRB大宮アルディージャとのアウェイゲームが控えています。一方、鹿島はこの天皇杯3回戦を終えると中断期間に入るため、両チームでは選手起用をめぐる事情が大きく異なります。
試合のポイントは「鹿島の守備」と「甲府の耐える時間」
この試合で注目したいのは、鹿島が早い時間帯に先制できるかどうかです。
鹿島は攻撃陣にタレントが揃っている一方、直近の川崎F戦では3失点。甲府が最初から攻撃的に出るというより、守備ブロックを形成しながら鹿島の攻撃を受け、ボールを奪った後の速い攻撃で活路を見いだす展開も考えられます。鹿島にとっては、甲府を押し込みながら決定機を逃し続ける展開が最も避けたいところです。
逆に甲府が前半を無失点で終えることができれば、試合の緊張感は一気に高まります。天皇杯は延長戦やPK戦もあるため、90分で鹿島が勝負を決められなければ、甲府にチャンスが残り続けます。
2022年の対戦でも、甲府は鹿島を相手に一発勝負で結果を残しました。今回は同じ舞台での再戦。鹿島がカテゴリーの違いを結果で示すのか、それとも甲府が再び「天皇杯での鹿島戦」という舞台で存在感を見せるのか。
3回戦屈指の注目カードになりそうです。

