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ヴィッセル神戸クラブ紹介:震災を乗り越えた30年の軌跡

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港町・神戸を本拠地とするヴィッセル神戸は、1995年のクラブ創設以降、震災の影響を受けながらも歩みを進めて来ました。J2への降格など苦しいシーズンを経て、2023年にはJ1初制覇。続く2024年も連覇を達成し、ヴィッセル神戸は強豪クラブへと成長を遂げました。2025年シーズンも攻守両面で変化を加えながら、終盤戦に向けて戦いを続けています。ここでは、クラブの歴史、戦術、そしてスタジアムの魅力を中心に紹介します。

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ヴィッセル神戸の歴史

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(ヴィッセル神戸 2004年)

ヴィッセル神戸の歴史は、1966年に創部された川崎製鉄水島サッカー部にさかのぼります。1992年にはJFL2部に参加し、1993年には「神戸にプロサッカーチームをつくる市民の会(オーレKOBE)」が発足しました。翌年、クラブ名が「ヴィッセル神戸(Vissel Kobe)」に決まり、「Victory(勝利)」と「Vessel(船)」を組み合わせた名称には、「港町・神戸から勝利へ航海する」という思いが込められています。


本格的な活動が始まったのは1995年。しかしその年の1月、阪神・淡路大震災が発生し、神戸市を中心に甚大な被害をもたらしました。そんな困難な中で誕生したクラブは、サッカーを通じて街の復興を象徴する存在となりました。応援歌「神戸讃歌」には、震災からの再生と街への誇りが込められており、今でもスタジアム全体で歌い継がれています。


1997年にJリーグへ加盟してJ1での挑戦が始まると、当初は残留争いに苦しむ時期もありました。これまで2度のJ2降格を経験し、2003年には経営破綻により存続の危機を迎えました。しかし、翌2004年に楽天グループの支援を受け再建を果たしました。
2019年にはMFアンドレス・イニエスタ選手を中心に攻撃的なスタイルを確立し、クラブ史上初の天皇杯優勝を達成。さらに2023年にはJ1リーグ初優勝を果たしました。2025年、創設30周年を迎えたクラブは、震災の年に始まった困難を乗り越え、大きく成長し、港町・神戸を代表するクラブへと発展しています。

2025年の戦術と注目選手

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(宮代大聖選手)

2025年のヴィッセル神戸は、近年培ってきた安定感を軸に、攻守のバランスを重視した戦い方を見せています。基本フォーメーションは4-3-3を基調に、状況に応じて4-2-3-1にも変化します。攻撃面では、高い位置でボールを奪い、素早く縦に展開する速攻が持ち味です。ロングフィードやサイドチェンジを駆使して一気に前線へ運び、フィニッシュまで持ち込みます。セットプレーを起点とした得点も多く、空中戦の強さが際立っています。守備面では、前線からのハイプレスと中盤でのブロック形成を組み合わせ、中央突破を防ぐ守りが機能しています。2025年のヴィッセル神戸の注目選手は以下の3名です。

酒井 高徳(DF)

DF酒井高徳選手は、守備のリーダーとしてチームを支えるベテランです。対人の強さとポジショニングの正確さが光り、守備に安定感をもたらします。主に右サイドバックとしてプレーし、攻撃参加時にはビルドアップにも関わります。

宮代 大聖(FW)

FW宮代大聖選手は、スピードと決定力の高さを武器に、裏への抜け出しで相手守備を揺さぶります。タイミングの良い動き出しでゴールチャンスを演出し、速攻主体の神戸の戦い方と好相性です。2025年はここまでチームトップの11得点(10月25日時点)を挙げており、チームの得点源と言える存在です。

大迫 勇也(FW)

日本代表としても活躍したFW大迫勇也選手は、豊富な経験を持つエースストライカーです。ポストプレー、空中戦、決定力のすべてに優れ、攻撃の起点として機能します。味方を生かすパスや連携の精度も高く、宮代選手らとのコンビで攻撃の幅を広げています。大一番で勝負を決める一撃を放つ頼れる存在です。

ノエビアスタジアム神戸観戦ガイド

ヴィッセル神戸のホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸(御崎公園球技場)は、兵庫県神戸市兵庫区にあります。収容人数は約3万人で、国内でも珍しい開閉式屋根を備えた全天候型スタジアムです。サッカー専用設計のためピッチとの距離が非常に近く、選手の動きやボールスピードを間近で感じることができます。
アクセスは、地下鉄海岸線「御崎公園駅」から徒歩約5分と非常に便利です。車の場合は阪神高速神戸線「湊川出口」から約2kmの距離で、近隣には事前予約制の駐車場もあります。試合後は駅が混雑するため、少し早めに移動するのがおすすめです。


観戦席はそれぞれ個性があります。初めて訪れる方には、メインスタンド中央寄りの中段席がおすすめです。全体の動きを見渡しやすく、攻守の切り替えや戦術の変化をじっくり楽しめます。ゴール裏はサポーターグループが陣取り、迫力あるチャント(応援歌)と一体感を味わうことができます。バックスタンド側では選手の表情やベンチの動きを間近に見ることができ、臨場感を求める方に向いています。
また、スタジアムグルメも充実しています。神戸牛コロッケや地元ベーカリーのパン、クラフトビールなど、神戸らしい味が揃っています。試合の合間に地元グルメを楽しむのも観戦の醍醐味です。スタジアムは三宮やハーバーランドにも近く、観光と組み合わせやすいのも魅力です。アクセス性と快適さ、そして街との一体感を兼ね備えたスタジアムです。

勝負の秋、ヴィッセル神戸の挑戦

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震災の年に誕生したクラブが、街とともに歩んだ30年。その歴史の上にある2025年の終盤戦は、新たな歴史の始まりでもあります。ノエビアスタジアム神戸で繰り広げられる一戦一戦が、これからのヴィッセル神戸の未来を形づくっていきます。いまやヴィッセル神戸は、世界基準のクラブ経営とプレースタイルを築き上げてきました。選手たちはその重みを胸に、クラブの理念「一致団結」の言葉どおり、神戸の誇りを背負って戦っています。


2025年シーズンの終盤を迎え、ヴィッセル神戸は上位争いの中で重要な試合を重ねています。リーグ戦では首位鹿島アントラーズと勝ち点差6(10月25日時点)、また天皇杯では、準決勝に進出しており、タイトル獲得の可能性が残っています。クラブ創設30周年の節目に、ふさわしい歓喜をつかむことができるか。神戸の街全体が、その瞬間を待ち望んでいます



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