かつてJ1の舞台で戦った経験を持つRB大宮アルディージャは、クラブの体制刷新を経て新たなスタートを切りました。2023年にはJ2最下位となり、クラブ史上初めてJ3へ降格。一方で、2024年には経営権がレッドブル・グループへ譲渡され、クラブ名を「RB大宮アルディージャ」と改めました。
この記事では、RB大宮アルディージャの歴史やスタジアム情報、さらに2025年の戦いを総括し、2026年2月スタートの百年構想リーグに向けた戦力動向や観戦のポイントなどををわかりやすく紹介します。
RB大宮アルディージャの歩み
Embed from Getty ImagesRB大宮アルディージャの前身は、1969年に創設されたNTT関東サッカー部です。その後、1998年にチーム名を「大宮アルディージャ」へ変更し、翌1999年にJリーグ(J2)へ参入しました。2004年にはJ1昇格を果たし、2005年から2014年までの10シーズンにわたりトップリーグで戦い続けました。
しかし、2014年にJ2へ降格。翌2015年にはJ2優勝で1年でのJ1復帰を果たしましたが、2017年シーズン終了後に再びJ2へ降格しました。その後、2020年以降はJ2で中位から下位争いが続き、クラブとしての方向転換が求められる状況にありました。
2023年、チームは苦戦の末にJ2最下位となり、初めてJ3へ降格しました。近年はRB(Red Bull)の資本参入により運営体制が強化され、チーム名も「RB大宮アルディージャ」へ変更。
さらに、ユースチームやジュニアスクールを通じて子どもたちにプロサッカー体験を提供し、地域全体でサッカー文化を育んでいます。クラブとファン、地域が一体となり、次のステージを目指す姿勢が印象的です。
2026年注目の新戦力
Embed from Getty Images(トム・グローバー選手 ※メルボルン・シティ在籍時)
RB大宮アルディージャは2026年に向けた新戦力の獲得を発表しています。ここでは、2026年の新戦力選手3人を紹介します。
※情報は2025年12月29日時点のものです。最新の移籍情報についてクラブ公式情報を確認下さい
加藤 聖(DF)
加藤聖選手はファジアーノ岡山から完全移籍で加入が発表されたDFです。、左サイドバックやウイングバックでのプレー経験があり、J1での出場経験を生かして攻守に渡る活躍が期待されます。
加藤選手は、運動量を生かした上下動や対人守備に加え、縦への推進力を備えています。左サイドの競争力向上や戦術面での選択肢を増やす存在として注目です。
トム・グローバー(GK)
トム・グローバー選手はオーストラリア出身のGKで、メルボルン・シティ(オーストラリア)やミドルズブラ(イングランド)などでのプレー経験を経て、RB大宮アルディージャへの完全移籍加入が公式に発表されています。
トッテナム(イングランド)の下部組織に在籍した経歴を持ち、その後は欧州やオセアニアを中心にキャリアを積んできました。197cmの体格を生かしたゴール前での対応力を武器に、加入後はGK陣の競争を活性化させる存在として期待されます。
阿部 来誠(MF)
阿部来誠選手は、JFL(ジャパンフットボールリーグ)横河武蔵野FCへの期限付き移籍を経て、RB大宮アルディージャに復帰したMFです。RB大宮アルディージャのアカデミー出身で、古巣への復帰となりました。
中盤でのプレーを主戦場とし、ボールを落ち着かせながら味方につなぐ役割を担ってきた選手で、試合の流れに応じた判断力が持ち味とされています。復帰後はチームの戦い方に順応しやすい存在として、中盤の選択肢を広げる役割が期待されます。
ホームスタジアム|NACK5スタジアム大宮の魅力

RB大宮アルディージャのホームスタジアムは、さいたま市のNACK5スタジアム大宮です。サッカー専用として設計されたスタジアムで、観客席とピッチの距離が近く、選手の動きや迫力を間近で体感できるのが大きな魅力です。
収容人数は約15,000人で、大宮公園内の自然に囲まれた落ち着いた環境にあります。オレンジを基調としたスタンドは試合時にクラブカラーが映え、ゴール裏を中心に熱気ある応援が広がります。
傾斜のある座席構造で視界も良好ですが、屋根はメインスタンドの一部のみのため雨天時は対策があると安心です。売店やイベントもあり、観戦前後まで楽しめます。
遠方から訪れる際には、事前に周辺ホテルをチェックしておくと安心です。NACK5スタジアム周辺のおすすめホテルはこちらの記事で紹介しています。

2025年の総括と百年構想リーグへの展望
Embed from Getty Images2025年のRB大宮アルディージャは、J2リーグで38試合を戦い6位でフィニッシュし、J1昇格プレーオフに進出しました。クラブは2024シーズンにJ3リーグを制してJ2へ復帰しており、2025年は復帰1年目でのJ1昇格を目標にシーズンを戦ってきました。
昇格プレーオフではジェフ千葉に敗れ、惜しくもJ1昇格を逃しましたが、攻撃面ではカプリーニや豊川雄太らがゴールに貢献し、守備面でも失点を抑える力が見えたシーズンでした。
2026年2月からは「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」がスタートします。RB大宮アルディージャの初戦は2月7日(土)にホーム、NACK5スタジアム大宮で松本山雅FCと対戦する予定です。この大会は今後の戦術成熟につながる中間シーズンとして位置づけられており、若手育成や戦力のさらなる底上げにも注目が集まります。



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