ついに決勝を迎えるUEFAチャンピオンズリーグ。今年はドルトムントとレアル・マドリードの顔合わせとなった決勝戦をプレビューしていきます。
UEFAチャンピオンズリーグ決勝はドルトムント対レアル・マドリード
いよいよ大詰めを迎える欧州サッカー。6月2日4時よりUEFAチャンピオンズリーグ決勝、ドルトムント対レアル・マドリードの試合が行われます。今回の決勝の舞台はイングランドのウェンブリースタジアムです。
過去最多の優勝を誇るレアル・マドリード、一方2012-2013シーズン以来の決勝進出となったドルトムント。果たして欧州王者に輝くのはどちらか?注目が集まります。
過去の優勝回数や欧州の大会での成績を見るとレアル・マドリード有利との見方が多いようですが、ドルトムントも11年ぶり3度目のUEFAチャンピオンズリーグ優勝に向けてモチベーションは高いでしょう。この試合、どんな戦いになるかプレビューしていきます。
レアル・マドリード ここまでの戦い
レアル・マドリードはグループステージでは6戦全勝でグループリーグを首位通過、決勝トーナメントではライプツィヒ、マンチェスターシティ、バイエルンミュンヘンを破り史上最多15度目の決勝に駒を進めました。
準々決勝第2戦のマンチェスター・シティ戦ではPK戦の末に勝利、レアル・マドリードの勝負強さが出た試合でした。準決勝第2戦のバイエルンミュンヘン戦では後半残りわずかの時間から、34歳のベテランFWホセルの2ゴールで逆転勝ち、ここでも勝負強さを発揮したレアル・マドリード。まさにチャンピオンズリーグの常連と言えるにふさわしい戦いで決勝に挑みます。
攻撃面ではホセルの他、ヴィニシウス、ロドリゴがそれぞれ今大会5ゴールを挙げており、続いてベリンガムの4ゴールとなっています。
そして、レアル・マドリードは先日トニ・クロースの現役引退を発表。この試合がラストマッチとなるトニ・クロースのプレーに注目が集まります。
これまでの戦いを見ると、決勝でもレアル・マドリードがボールを保持し多くのチャンスを掴むことが予想されます。史上最多15度目のチャンピオンズリーグ制覇という快挙でトニ・クロースの引退に華を添えることができるでしょうか。
ドルトムント これまでの戦い
対するドルトムントは2012-2013年以来の決勝進出です。前回はバイエルンミュンヘンに敗れ優勝を逃したドルトムント、今回の決勝の舞台ウェンブリースタジアムは皮肉にも前回バイエルンミュンヘンに敗れた場所です。
決勝トーナメントではPSV、アトレティコ・マドリード、パリ・サンジェルマンを破り決勝に進出したドルトムント、攻撃力ではレアル・マドリードに劣ると言わざるを得ないのかもしれませんが、その強さの秘訣はは堅実な守備からの速い攻撃と考えます。
ベリンガムやヴィニシウスのような選手はいませんが、ベテランDFフンメルスを中心とした組織的な守備から、ユリアン・ブラント、マルコ・ロイスを経由して早い攻撃を組み立て前線でゴールを奪うような戦い方ができればドルトムントにも十分チャンスは有るでしょう。
そして、ドルトムントにもこの試合を最後にチームを離れる選手がいます。長年ドルトムントの中盤を支えてきたMFマルコ・ロイスが先日クラブを退団することが発表されました。
マルコ・ロイスは優勝という栄冠を勝ち取り、ドルトムントで有終の美を飾ることができるか。引退、退団するトニ・クロース、マルコ・ロイスこの2人のプレーにも注目したいですね。
古巣対決となるベリンガム、ドルトムントサポーターの前でどんなプレーを見せるのか
この試合、もう一つの注目ポイントは古巣のドルトムントと対戦するベリンガムのプレーです。
ドルトムントではイングランド史上最年少でチャンピオンズリーグ出場を果たし、ドルトムントの中心選手としてプレーしていたベリンガムは、2023年夏に1億300万ユーロの移籍金でレアル・マドリードへ加入。
加入直後から主力として活躍し、20歳ながらレアル・マドリードの中心選手としてプレーしています。今回は古巣ドルトムントとの決勝戦ということもあり、ベリンガム自身もドルトムントサポーターに自身の成長したプレーを見せたいところでしょう。
3年間プレーしたドルトムントを相手にベリンガムがどんなプレーを見せるか注目です。
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