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高知ユナイテッドSCクラブ紹介:土佐から挑む初のJの舞台

J3
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2024年、高知ユナイテッドSCはY.S.C.C横浜(当時J3)との入れ替え戦を制し、高知県で初めてJリーグの舞台に立ちました。地域リーグからの努力が実を結び、J3初年度となる2025年シーズンは堅実な守備と粘り強い試合運びで勝点を積み上げています。土佐の地から全国へ。地域発の挑戦は、確かな歩みとして続いています。ここでは、高知ユナイテッドSCの歴史、注目選手、ホームスタジアムの魅力をお伝えします。

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高知ユナイテッドSCの歴史

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高知ユナイテッドSCは、2016年に高知UトラスターFCとアイゴッソ高知が統合して誕生しました。両クラブは長年にわたり高知県内の地域サッカーをけん引しており、その統合によってJリーグ参入を見据えた体制づくりが本格化しました。
チームは四国サッカーリーグを主戦場とし、2019年に同リーグを制覇。その後、2020年にJFL(日本フットボールリーグ)へ昇格しました。JFLでは当初、経験の差に苦しむ時期もありましたが、地元出身選手と実力者を組み合わせた堅実なチームづくりで徐々に安定。2023年にはクラブ史上最高順位となる7位でシーズンを終え、翌2024年にはJ3との入れ替え戦に進出しました。

そして2024年12月、入れ替え戦で当時J3のY.S.C.C横浜に勝利し、高知県初となるJリーグクラブとしてJ3参入を決定しました。これは、徳島ヴォルティス、愛媛FC、カマタマーレ讃岐、FC今治に続く、四国で5番目のJクラブ誕生であり、県内サッカー界にとって歴史的な快挙となりました。2025年シーズンはJ3初年度ながら、組織的な守備とハードワークを武器に、格上クラブ相手にも善戦を続けています。

2025年の戦術と注目選手

高知ユナイテッドSCの2025年シーズンは、「堅守速攻」を基軸とした戦い方が特徴です。布陣は3バックを基本とし、奪ったボールを素早く前線へつなぐのが特徴です。長い時間ボールを保持するよりも、守備から攻撃への切り替えでリズムを作る展開が多く、セカンドボールの回収力が試合の鍵を握ります。2025年の注目選手は以下の3名です。

三好 麟大(MF)

MF三好麟大選手は、高知ユナイテッドの攻撃を組み立てる中心的な存在です。中盤の高い位置でボールを受け、スピードに乗ったドリブルや縦への仕掛けで相手守備を崩します。前線との連携が巧みで、ラストパスやこぼれ球への反応も鋭く、得点に直結するプレーを多く見せています。守備でも前線からのプレスに積極的に関わり、攻守両面でチームにエネルギーを与える選手です。

上月 翔聖(MF)

MF上月翔聖選手は、左ウイングバックとして攻守両面に貢献するプレーヤーです。高いスプリント能力とドリブル突破が持ち味で、縦への推進力で攻撃の起点となります。サイドからのクロスやカットインでチャンスを作り、セットプレーのキッカーも務めます。守備面でも献身的に戻り、チームのバランスを保つ役割を果たしています。

東家 聡樹(FW)

FW東家聡樹選手は、高知ユナイテッドSCのエースストライカーであり、得点感覚に優れた選手です。185cmの長身を活かした空中戦の強さとポストプレーに加え、足元の技術も確かです。味方のクロスに合わせるヘディングだけでなく、自ら持ち込んで決定機を作る力もあります。得点数こそ突出していないものの、前線でのキープ力と味方を活かすプレーで、攻撃の厚みを生み出しています。

春野の風を感じるスタジアム

(画像はイメージです、実際のスタジアム画像とは異なります)

高知ユナイテッドSCのホームスタジアムは、高知県立春野総合運動公園球技場です。高知市中心部からおよそ10kmほど離れており、アクセスにはやや時間を要します。車での来場が基本で、高知自動車道・高知ICからは国道56号線を経由して約30~40分。会場には約1,300台分の無料駐車場が整備されており、試合開催日でも比較的余裕があります。ただし、試合当日は混雑するため、キックオフ2時間前の到着を目安に行動するのが安心です。

ホームゲーム開催時には、高知駅からシャトルバスが運行されることもありますが、全ての試合で運行されるとは限らないため、事前にクラブ公式サイトで確認しておくことをお勧めします。その他のアクセス方法としては、市が運営する予約制のデマンドタクシー「はるちゃん号」を利用すれば、公園内まで移動可能です。ただし、運行時間帯が限られており、事前予約が必要です。夜間の試合後は利用できない場合もあるため、あらかじめ計画を立てておくことが推奨されます。

また、クラブではアウェイサポーターに向けた「高知県産品のおもてなし配布」を行っており、試合ごとに地元の名産品がプレゼントされることもあります。遠方から訪れるファンにも温かく接するこの取り組みは、地域密着クラブらしい魅力のひとつです。

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終盤戦への見通しと課題

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J3初年度の2025年、高知ユナイテッドSCは守備意識の高さとチームワークが武器となり、昇格組ながらも勝点を積み重ねています。夏場以降は連敗を喫する場面もあったものの、順位は現在15位(11月5日時点)と、降格圏からは脱しており、Jリーグで戦える力を示したシーズンと言えます。一方で、得点力の波や試合終盤の失点など、課題も残っています。

終盤戦に向けては、攻撃の精度向上と、セットプレーでの得点力強化が鍵となります。残留を確実にするためには、勝点1を積み重ねる粘り強さが求められます。リーグ下位クラブとの直接対決も控えており、結果次第では順位が大きく変動する可能性もあります。とはいえ、初年度でここまで健闘している事実は、クラブの基盤の強さを示しています。高知の地で築いた団結力を糧に、さらなる成長を続けていくことが期待されます。



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