2025年8月1日、J2リーグ第26節でV・ファーレン長崎とベガルタ仙台がトランスコスモススタジアム長崎で激突します。J1昇格プレーオフ圏内を目指す両チームにとって、絶対に落とせない直接対決。この夏の移籍市場や直近の試合結果も交え、注目の一戦を徹底的にプレビューします
V・ファーレン長崎、世界相手に見せた“長崎スタイル”
Embed from Getty Images前節は、アウェーでいわきFCと対戦し1対1のドローで試合を終えた長崎。4連勝とはなりませんでしたが、リーグ戦直近5試合負け無しと好調を維持しています。さらに、7月21日に行われたスペインの強豪レアル・ソシエダとの親善試合でも1-0の勝利を収め、国内外で存在感を見せつけました。
特にレアル・ソシエダ戦では、後半から出場した翁長聖選手のクロス精度と攻守における貢献度が際立ち、世界レベルの相手にも臆せず挑む姿勢がチーム全体から感じられました。この試合での勝利は今後のリーグ戦において、チームの士気を高める重要な材料となるでしょう。

ベガルタ仙台は前節、昇格に向けて痛い引き分け
Embed from Getty Images一方のベガルタ仙台は、藤枝MYFCと対戦し1対1の引き分け。支配率で上回りながらも決定力を欠き、勝ち点3を逃す結果となりました。
ここ5試合は2勝2分1敗とやや足踏み状態。前節ゴールを挙げた郷家友太選手や新加入の小林心選手をはじめとした攻撃陣の活躍が目立つ一方で、試合を決め切れない課題が浮き彫りとなっています。今回の長崎戦は、昇格を狙ううえで正念場となる一戦でしょう。
注目選手紹介、翁長聖と小林心、それぞれの運命を背負う。

V・ファーレン長崎の注目選手は、左サイドを支える翁長聖選手です。豊富な運動量と高精度のクロスで攻撃の起点となる存在で、東京ヴェルディなどでもプレー経験がある彼は、J1昇格を目指すチームにおいて、経験と献身性で若手をけん引しています。
特に注目したいのは、試合中のポジショニングとスペースの使い方です。ワイドに張ってタッチライン際でボールを受けるだけでなく、中央に入り込んでの崩しや守備のカバーもこなす万能型。今季すでに複数のアシストを記録しており、左サイドからのチャンスメイクは長崎の攻撃の生命線です。
一方の仙台の注目は、J3高知から新加入のFW小林心選手です。高知では今季10得点を挙げ、決定力の高さが光るストライカーは、6月に仙台へ加入。6月28日のジュビロ磐田戦では、途中出場ながら移籍後初ゴールを記録しています。この試合でもゴール前での勝負強さをみせ、チームを勝利に導くことができるでしょうか。
“昇格レースの天王山”、勝者はどちらに?
Embed from Getty ImagesJ2リーグも佳境を迎えるなか、V・ファーレン長崎とベガルタ仙台の一戦は、昇格を狙う両者にとってターニングポイントとなります。ホームで勢いに乗る長崎が押し切るのか、それとも仙台が粘りの守備からカウンターで仕留めるのか。
この試合の行方が、今後のJ2リーグの勢力図を大きく左右することは間違いありません。注目の一戦、ぜひリアルタイムでご覧ください。

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